こんにちは!
住吉区で小児はりをやっているRISA鍼灸院 院長えみすけです。
RISA鍼灸院では、お子さんへのはり施術も行っています。最近のお問合せの中で多くなってきたのが、
小学校 高学年女子の体調不良
です。具体的には、
- よくお腹が痛いという
- よく頭が痛いという
- 生理痛がある
- 朝起きられないことが増えた
- 夜遅くまで起きている、なかなか寝ない
- 機嫌が悪いことが増えた
こういった症状がいくつか当てはまるのであれば、ぜひ小児はりを受けてほしいタイミングであると思っています。
娘さんのごきげん、に着目してみる
うちの娘、最近、さらに生意気になってきて困ります!
口ごたえめっちゃするし、
きつい言葉で言い返してきて。だからいっつもケンカです。
宿題も、言わないとなかなかやらないし、朝も用意遅いし、そもそも起きてこないし、もうわたしのイライラもMAXですよ~
みたいなお話を聞くことがあります。
実はこのお話の中にはたくさんのヒントが含まれているんですが、わたしがお父さんお母さんにまず注目してほしいのは、
お子さんのごきげんのよさ
です。
たとえば大人でも、毎日睡眠時間が2時間で、頭と腰が痛くて、鼻がつまってて、歯も痛くて、みたいな状況が続いてたら、ふつうにイライラしませんか?(イライラしない人は聖人や……)
子どもの機嫌が悪い、ということはつまり
子どもの体調がどこか不調である、しんどいサインである、ということでもあります。
でね、さっきの母親のセリフの中に
・宿題をなかなかやらない
・朝、起きてこない
・朝、用意が遅い
というのがありましたが、ここから読み取れることは、この娘さんが
・睡眠時間が足りていない可能性がある
・睡眠の質が良くない可能性がある
・活気が少なくなっている可能性がある
ってことです。
人間って、楽しいことは自分からやります。
そして元気があれば、次の動作への切り替えは早くなります。ただ、そこの活動度が落ちているとか、母親が声をかけたくなってしまうタイミングまで動かない、とかであれば、ちょっとお疲れのサインだと思ってあげてほしいんですね。
すぐイライラしてるように見えると、大人もムカッとくることはあると思いますが、「どうしたんやろ?」っていう目線で、身体がしんどくないか聞いてあげてみてほしいです。
きっと、どこもしんどくなくて、元気な子は、
自然とニコニコ楽しそうにしていますよ。
早めに子どもを小児はりに連れていくメリット
火事だーーーーーー!!!!!!
てなったときに、火を消すために、消防士さんが頑張ってくれる。めちゃくちゃ心強いし、ありがたいですよね。
ただ、火が消えたあとの現場はどうなっているでしょうか?いろんなものが黒コゲになっていて、もう使えなくなってしまったものもある。二度とは元にもどらないものもあるでしょう。
そんな中から、使えそうなものを見つけて、また状態をもどして、やっていく。これってけっこう、労力がかかるし、大変です。
もし、いつも辺りを巡回してくれている人が、ボヤに気づいて、早めに消化してくれていたら?だれもヤケドすることなく、だれも怖がったり慌てたりすることなく、火事を未然に防げるでしょう。
わたしたち鍼灸師が実践している東洋医学とは、
本来そういうものなのです。
子どもに現れている不調のサインを
「なんか最近、機嫌わるいなぁ、反抗期かな」
とかでおしまいにして、見過ごしていると、
おそらく身体はどんどんしんどくなります。
がんばれる力が減っていき、
だんだん夜に眠れなくなったり、
当然朝に起きられなくなったりして、
学校に行くこともむずかしくなってきます。
不登校、の背景には、
もちろんいじめや人間関係のいざこざが隠れていることもありますが、
本人の体調由来によって、いつもはできていたことができなくなっている可能性も大いにあるのです。
小さな火のうちに、火を消しておくこと。
これは、火(不調)を消し(治し)やすくするだけではなく、いつもどおりの生活を続けられる、というメリットもあります。
朝起きて、ご飯を食べて、学校に行く。
授業を受けて、体を動かし、帰ってきて、あそんで、寝る。
この、子どもにとって大事な営みが、
問題なくずっと続けられるように、
なるべく不調のサインの初期段階で、身体を治す方向に導いてあげてほしいのです。
しんどいまま過ごすと、どうなる?
お子さんが小学校高学年ともなると、おそらく
塾に行っていたり、習い事があったりして、
日々のルーティンがほぼ決まっていると思います。
そんな中で、小児はりの時間を捻出するのは、
結構むずかしいことかもしれません。
でももし、この小さな不調のサインを放置したまま、思春期に入るとどうなるでしょうか。
おそらく高確率で、不登校につながりやすいです。
身体がしんどいと、心も弱ります。
そんなときに、ちょっと学校でいやなことがあったら。しんどいな、と思うことを解決できず、身体はストレスに耐えられず、身体のいろんな部分の痛みを引き起こす場合もあります。
こういった自律神経の乱れは、小児科に行っても、子ども用のカウンセリングに行っても、なかなか解決できません。病気ではないからです。
お薬があるとしたら、痛み止めだけ。
でもその痛みも、なぜ起こっているのか、きっとわからないと思います。
学校に行きたくても行けない子を、
わたしはたくさん見てきました。
行こうとすると身体が拒否をする。
明日のことを考えると身体がしんどくなる。
こういうのは、よくあることです。
ずっと学校に行かないでいると、保護者はもちろん不安ですし、お仕事との兼ね合いで苦労することもあるでしょう。そして休んでいる本人だって、自己肯定感が下がってしまったり、再スタートを切るのが難しくなったりします。
さきほどの火事の話でいうと、めちゃくちゃしんどくなってしまった身体や、もう何年間も学校に行っていない生活習慣をたてなおすのは、時間と、努力が必要です。消耗しきってしまった心身は、すぐには回復しないのです。
だからこそ、子育てで大事なのは、予防。
大きなトラブルを防ぐために、未然に気づき、早めに対処するということを、親も子も、身につけていってほしいです。
なんにもする気が起きなくて、おうちでYouTubeばかりダラダラ見て1日を過ごす。
それよりも、やっぱり自分が好きなことを見つけられて、好きなことをたくさん楽しんで、イキイキとしている姿のほうが、きっと理想的です。
小児はりを、予防に使ってください。
そして、小さな不調はなるべく放置しないで、身体からのサインだと思って受け取ってください。
勉強も、趣味も、遊びも、すべては健康な身体があってこそできるもの。思春期の時期から、健康は財産であるという価値観をもっておくと、今後の人生にもとても役に立ちますよ!
お子さんの気になる症状がある方は、ぜひLINEでご相談くださいね。
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