こんにちは!のどが痛いとか、咳が止まらない……という症状をらくにするのが得意な、RISA鍼灸院 院長えみすけです。
患者様からこんな質問が届きました。
コロナのあと、咳が続いています。お灸をしようと思うんですが、咳に効くツボってどこかありますか?
あります!!
ということで今日は、なかなか止まらない咳や、のどが痛いときにおすすめのツボをご紹介します。別にコロナじゃなくても、ふつうの風邪でも使える知識なので汎用性は高いです。
のどの痛みや咳の時は、「肺」が弱っている
東洋医学でいうと、「肺」という臓腑に弱りが出ている可能性があります。これは西洋医学でいう肺とも似ていますが同じものではありません。
肺の気は、鎖骨のあたりから手の親指にかけて流れています。
肺が弱っていると、
- 鼻がつまる
- 鼻水が出る
- のどが痛い(イガイガする)
- アレルギー症状がでる
- 咳が出る
- 痰がからみやすい
などの症状として表れることがあります。
肺は呼吸を司っていて、鼻から酸素をとりこみ、身体に送り込んでくれているんですね。なので肺が弱ると、酸素や気を送る動きがおかしくなり、上に上がってしまう(=上逆)という現象が起こります。これが咳の正体です。
また、肺は上半身の水分代謝も行っているため、肺が弱ると水分が貯まりやすくなり、局所的なむくみを引き起こします。これが鼻水や痰になります。
さらに、肺の気が熱を持っていれば、局所的に乾燥が起こるため、のどを潤してあげる必要が出てくるのです。
のどの痛みや咳に効く、おすすめのツボ
ここでは、おうちにお灸がある方を想定して書いています。
お灸なんて持ってないよ!
でものどが痛いし咳が出るよ!
という方は、さきほどの画像を参考に、肺の気が流れているラインを手でやさしく撫でるだけでも効果的です。
①孔最(こうさい)
肘を曲げたときにできる線から、指3本分ぐらい下にある。
親指側のツボ。
ここは、肺の経絡の中でも一番作用が強いとされていて、「めっちゃ穴開けて、通す」みたいなツボです。
お灸をする際は、熱さを感じるまでやってみてください。弱っているときほど、熱さがわかりにくいと思います。
最初に軽く指で押してみて「あ、ここ痛いかも」と思う場所があなたの孔最です。細かいツボの場所はどうでもいいので、自分がここや!と思うところにお灸してみましょう。効きます。
②列缺(れっけつ)
手首を曲げたときにできる線から、指2本分ぐらい上にある骨の近くにあるツボ。
ここは、「容器の裂け目」みたいな意味の場所なのですが、すっごい便利です。肺のことにも当然効くんですが、なんとここから別の気にもつながっているので、治せる症状が幅広いんですね。
頭痛を始めとして、顔や頭の症状にもよく効くので、風邪などのあとの、なんとなーく頭が重だるい症状などにも試してみてください。
③魚際(ぎょさい)
手の親指、第二関節の近くにあるツボ。軽く押しても痛い。
「際」というのは「きわ」という意味。手をよく見ると、手のひらと手の甲のつなぎ目ってありますよね。だいたいそのへんです。
ここは、軽く押してもちょっと痛いんですが、のどが痛いときや咳があるときは、さらにめっちゃ痛いです。そういう場合は、肺の経絡に熱がこもっている可能性があるので、ここのツボで熱をとってあげましょう。
押してもそこまで痛みがなくなったなぁ、というところまでお灸をつづけると効果的です。
のどの痛みや長引く咳の後の肺は、潤して治す
ウイルスが身体に入ると、身体に炎症反応が起こります。悪い奴をやっつけろー!みたいなかんじで、体の各部分で戦いが起こるので、熱をもつんですね。
戦いが終わったあとの体は、熱によって潤いが失われ、焼け野原みたいになってます。
なので、乾燥した肺をしっかり潤してあげることが大切。
鍼灸でも、病気のあとは「肺を潤す」という目的を持って施術することが多いですが、
もちろん日々の生活でも
- お部屋を加湿する
- うがいをする
- こまめに水分をとり、のどを潤しておく
- のどに良い食べ物を摂る
といったような心がけができます。
もう今はほとんどの人がマスクをしているのでだいぶのどには優しい環境ですが、鼻詰まりがあると口呼吸になりやすくてまたのどを痛めるので、おうちの中でもマスクしてていいかもです。
のどに良い食べ物は、果物の梨、はちみつ、大根、れんこんなどとされています。いまは梨がちょっとむずかしいので、りんごでも。あと生姜湯もいいですね!
お灸と、生活習慣と、食べ物で、身体が元気になるサポートをして、あとはぐっすり眠れるといいですね。
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おうちにお灸持ってないよ!という方は、こちらもおすすめ。
ツボのご相談も、患者様からは無料で受け付けております。
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