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目の前の人と感じる「やさしさ」「たのしさ」を大切にしていけるといいな

この週末は、仙台にお邪魔していました。

久しぶりの対面セミナーだったのだけど、これが

ものすごく楽しかった。

オンラインが発達して、コミュニケーション自体は遠隔でもとれるようになったけれど、やっぱり「楽しさ」の共有は、オンラインではむずかしいんだなーって改めて思ったなぁ。

土曜日夜に現地入りして、主催の方と晩御飯をご一緒させていただきまして。日本酒も、ヨーグルト酒も、山菜の天ぷらも、せりのおひたしも、もちろんお刺身も、もう何をいただいてもおいしかった!土鍋の筍炊き込みご飯でしあわせになったわたし。

お刺身の種類も関西とは違った

そして本番の日曜日。

朝から講義をして、休憩に。昼食もご一緒してくださったので、おいしい炭火焼きハンバーグを嬉々として頬張っていたら、主催の方がおっしゃいました。

「昨日からずっと思っていたんですが、えみすけ先生は言葉をものすごく大事にされていますよね」

あ、と思った。

これ、実はわたしが、ものすごく気をつけているところだから。

だから、そう感じてくださって、とてもとても嬉しかった。ハンバーグの肉汁ぐらい、じんわり心に染み入るやさしいお言葉。

「慎重に言葉を選んでいて、とても中立的だといいますか……あぁそういった表現の仕方ができるんだな、と聞いていてとても勉強になります。

主語が『わたしは』とお話しされるので、『あくまでもわたしはこう思う』という立ち位置で、それで意見がスッと入ってきやすいんですね」

うれしい。シンプルにうれしい。
自分ではそこまで毎秒意識して「言葉に気をつけてやるぜオラオラ!」って意気込んでお話ししているわけではないけれど、所作としてしみついているなら、よかったなぁって。

患者様と接する臨床の場面でも、「言葉の使い方」というものには非常に気をつかっています。

言葉は、人を喜ばせることも、傷つけることもできるから。

でもこれってもしかしたら、単にオンラインセミナーを2時間やっただけだと伝わらなかったのかもしれないって思いました。

わたしとこの方は、2日間の中で、ご飯を食べて笑って、楽しい時間を共有したからこそ、こう言っていただけたんじゃないかなって思うんですね。

ふきのとうおいしい

人には、言語的コミュニケーションと非言語的コミュニケーションがあります。

非言語っていうのはつまり、表情や視線、声色や抑揚、話すスピードや手の仕草などのこと。わたしたちは視覚・聴覚を使って相手の情報を感じ取っていることが多いです。そしてこういうのは、解釈の自由度が高くて、あくまでも相手が印象として感じるにすぎなくて。

対照的に、言語というものは、言葉の中にある程度の意味や定義があります。そして、その定義の解釈は、相手が今まで生きてきた中で得た価値観によって微妙に差が出てしまうんですよね。自分はこういうつもり、で言っていても、相手はそう受け取らないこともある、みたいな。

言葉と言葉のやりとりは、本当にむずかしいのです。

ケンカがはじまるときは、だいたい相手の言葉にむかついたり、悲しくなったりしたときではないかな。

実技、超緊張した

わたしは鍼灸師なので、人に触れるお仕事をしています。これは、ものすごく重要な非言語コミュニケーション。

もしわたしが、言葉だけで患者さんとやりとりをしていたら、心を通わせることはもっと難しいのかもしれないなーって思うことが何度もあります。

人と人は、その場にいて、非言語で伝わるものをたくさん感じ取りながら、すきだな、心地いいな、を感じ取り、そして相手の言葉を聞こうとするんですね。

なんとなくいやだな、居心地わるいなぁ、と思う相手の言葉は、なるべく耳に入れたくなくなります。

相手との関係がよくない時、わたしたちはつい、言葉で相手をどうにかしようとしたくなってしまいます。

「どうして◯◯なの?」
「前にも言ったじゃない!ぜんぜんわかってくれてないよね!」

でもほんとは、たぶん、相手と仲良くなりたいときに必要なのは、言葉じゃないんだと思う。

相手の目をみつめること。
自分はあなたのことを大切に思っているよって、慈しみの気持ちで接すること。
あなたと仲良くなりたいんだよって、身体を近づけること。

自分は相手のことがすきなんだなって、何回も気づくこと。
これおもしろいね!という楽しい気持ちを、たくさん共有すること。

こういったことがあって、仲良しの言語コミュニケーションが成立するような気がしています。

セミナーでは、たくさんの鍼灸師さんたちと、性のことやパートナーシップのことを考えることができました。

セミナーが終わってから個人的に感想を送ってくださった方や、SNSをフォローしてくださった方もいらして、とてもとてもありがたい。

みんな、自分のことや、そして患者様のこと、身近なテーマとして性にむきあっていらっしゃるなぁと感じます。

「自分も、だれかの性のお悩みを解決できるような鍼灸院をつくります!」という力強いメッセージには、わたしもとても勇気づけられました。

仙台からの帰路、たまたま新規の性機能の鍼灸施術のお問合せがきていました。でも残念ながらうちの予約ルールと合っていなかったため、ご予約はお取りできませんでした。

悩んでいる人がらくになればいいな、とは思うけれど、わたしにその全員を受け入れられる器があるわけではないんですよね。

だからこそ、鍼灸師さんたちが、性のお悩みも受け入れるよ!という発信をしてくださることはとても嬉しい。

人には言いにくいお悩みを抱えている人が、気軽に相談できる場所が、全国あちこちに、たくさん増えるといいなぁと思います😊

今回、講演依頼をくださった、臨床実技研究会代表の小泉直照先生。

2日間だけでなく、事前準備から飛行機・宿泊先の手配をはじめ、前日うちあわせで会食させていただいた素敵なお店選び、当日のスムーズな設営運営、お昼ご飯への配慮、会員さんへの的確な指示、そして最後のお見送りやお土産にいたるまで、もうどうやったらこんなに人に丁寧に接することができるのってぐらい完璧すぎるおもてなしをしてくださいました。

萩の月もたまごのおまんじゅうも、美味しくいただきます。あと今度またRPGツクール会議したいです。

参加者の方にも、わたしと娘たちにってお土産をくいただいたり、駅までお見送りに来てくださったりと、本当に親切にしていただきました。仙台やさしい。またいきたい。

「会う」ことでした伝わらない楽しさ、気持ち、そういったものを改めて再確認させていただけた先週末。

今週の臨床にも、自分の生活にも、改めて「がんばろ!」って気合いが入ります。

ゴールデンウィーク、特になにも予定を決めていなかったけど、ちょっとわくわくする気持ちを取り戻せたので、いろいろ見てみようっと。

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