先日、RISA鍼灸院のレディースコースについて、お問合せをいただきました。
どのぐらい通えば、性交痛が
よくなりますか?
もっともな疑問だと思います。
で、これにお答えするにあたって、まわりくどいことをごちゃごちゃ言いたくなるんですわたし。
ぱっと「〇回の通院で、だいたいこうなります!」って言えたら簡潔でわかりやすいのは百も承知なんですけど、
わたしがここで即答できない理由も含めて、今日は、
性交痛が治りやすい人と、治りにくい人の特徴
を書いてみます。
もし、通院を迷っている女性の方がおられたら、参考にしていただければ。
RISA鍼灸院のレディースコースの利用目的①妊活
こちらのページ↓にもいろいろ書いてるんですが、
まず、レディースコースでは、そのお悩みの中に
妊娠への希望が含まれるかどうか
で、施術方針が大きく分かれます。
妊娠希望の場合は、通院頻度をこちらから推奨することがあったり、パートナーの男性の通院をおすすめしたりします。あと、男性の精液検査が自宅でできるキットも販売しています。
妊娠希望であっても、性交痛と妊娠は分けて考えるべき。つまり、性交痛があるのに、無理にセックスによる妊活だけを進めなくてもいいはず、ということはお伝えしたいです。
性交痛がある場合は、女性がセックスをしたい、とも思えなくなっている状況がほとんどです。それなのに、妊活のためにむりやりセックスをしようとすると、女性の心も体も傷ついてしまいますよね。
今は、セックスにこだわらずに妊活をするツールがあります。シリンジ法、人工授精、体外受精など、ぜひご夫婦で話し合われてみてくださいね。
したくないセックスを無理にするのがいちばんよくない!です。
セックスは、妊活のための手段でもあると同時に、一番大事な要素としてコミュニケーションなのです。
もし、妊娠を希望されていて、でも性交痛があってセックスに前向きになれないまま、性交痛だけを軽減したいとお考えであるならば、
お二人にとって、本当にセックスが最適な妊活の方法なのか、ということを再度考えながら、施術をお受けしたいと思います。
もちろん、心おきなくセックスを望めるようになりたい、というニーズには最大限対応できるように善処します。
RISA鍼灸院のレディースコースの利用目的②性生活の充実
妊娠を望んでいない場合で、性のお悩みがあるケース。こちらは、
相手の想いに応えたい
という目的で来院されることが多いです。
自分はあまりセックスがすきではないけど、
相手がしたいと望んでいるし、相手に喜んでほしいから、相手にもっと満足してほしいから、という理由で、性交痛や陰部の不調を軽減しようとされる女性たち。
めちゃくちゃやさしいです。素敵。
自分も、もう少し性をたのしめたらいいな、とか
いつまでも女性らしくいたいな、とか
相手との関係性をもっと良いものにしたいな、
といったような想いもあります。
こういう、とても社会的なお悩みによって鍼灸院に来てくださることが、まずはとてもうれしいです。
この方々が直面しやすいのは、
もうセックスなんて、なくても別にいいか
という状態とせめぎあうことです。
妊娠を希望しているわけでもなく、人生にセックスが不可欠なわけでもない。相手との関係も、まぁ悪いわけではなく、むしろ良好であるとするならば、
自分の生活にはセックスが本当に必要なんだろうか?ひょっとして、なくても幸せに楽しく生きていけるのではないか?
そう思うことが、何度もあるかもしれません。
ここはもう、ご本人にしかわからないところです。
性交痛がある状態の方は、性欲が低下している状態でもあることが多いです。
マスターベーションにもあまり積極的ではなく、
自分からセックスを誘うことはもちろんありません。
また、セックスで快感を感じたことがある人はとても少なく、オーガズムを感じたことがある(イッたことがある)人も、少ないです。
この時に、
まぁ、別に、セックスなんて無理にしなくてもいいし。
セックスで気持ちよくなくても、わたしは満足だし。
気持ちよさなんて、そこまで求めていないし。
というふうに思うのであれば、無理に自分を変える必要もないのかもしれません。その方がしあわせなら、わたしはなんでもいいんです。
でも、
少しでも「もっとこうなりたい」「本当はこうしたい」という想いがあるのであれば、その希望が実現するために、わたしも頑張ります。
性交痛は、ひとりでじゃなくて、ふたりで解決してほしい問題です
性交痛の施術では、全身……そしてお尻に鍼を刺します。でもわたしは、ただ身体に鍼を刺せば良くなる、といったようなものでもないと思っているんです。
いくら身体のコンディションが良くなってても、結局は、セックスするときに感情がのります。
感情に蓋がされているままだとか、恐怖や不安がある状態だと、身体はまたすぐに緊張して、こわばってしまうんですよね。
なので、女性の性交痛は、ひとりで解決することではなく、お相手の性機能もとても重要になってきます。
女性の性交痛が軽減するために大事なのは
- 女性に安心感があること
- 女性がセックスに前向きな気持ちであること
- 膣がじゅうぶんに潤滑していること
などです。
鍼でできるのは、子宮や卵巣、膣まわりへの血流の回復。そして感じる神経の活性化です。
だけど、それと同時に、女性が安心感をもったり、セックスへのネガティブな気持ちを薄めていくには、どうしてもお相手の協力が必要なのです。
お相手が、もし
- あまり性欲がない
- 基本的に、あなたのことを褒めない
- 普段から性的なコミュニケーションをとっていない
- 疲労が強く、身体に不調がある
- もしかしたらEDかもしれない
のような兆候が見られたなら、同時にお相手の男性も施術を受けたほうが、圧倒的に性交痛の改善が早くなります。
女性をときめかせて濡らすのは男性のかっこよさだし、
男性をかっこよくするには女性のかわいさが必要です。
どちらが先ってこともなく、ふたりは相互作用のある関係なのです。
性交痛も、EDも、どちらも性のお悩みであるからこそ、ひとりでこっそり治療しようとするよりは、ふたりで一緒に取り組む課題だと思ってほしい。
ふたりで変わっていくほうが、もっと仲良くなれるし、悩む期間も少なくてすみます。だからふたりで相談にきてほしいな。
以上のことをふまえて、治りやすい人と治りにくい人の差は
話をまとめます。
完全に個人の主観ですが、
性交痛が治りやすい女性の特徴は
- セックスに前向きではなくとも、生活の中に定期的にセックスがある
- お相手のことが好き
- もっと性をたのしめればいいな、という前向きな気持ちがある
- 身体のケアをする用意がある
です。
早い方だと、1回の施術でも効果がみられます。
そして、性交痛が治りにくい女性の特徴は、
- セックスレスである、どうやってセックスの雰囲気にもちこめばいいかわからない
- どうしてもセックスしなければいけない理由がない
- 相手と性の話ができない
- 自分の気持ちを相手に伝えることが苦手
かなって思ってます。
絶対になおらん、てわけじゃなくて、時間がかかったり、結構がんばらないといけないなって思う人の特徴です。
こゆのはほんと、わたしと女性患者さんだけで話してても仕方ない側面も多いので、まじで男性も変わってくれ~!!!ってなること多数。
以上、性交痛に対して寄せられた疑問への回答でした。
まずは気軽にLINEでお問合せいただければと思います。相談したからって絶対に予約とらないといけないわけじゃないので、どうぞどうぞ。
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