これ、去年の記事なんですけど、読んだときにけっこう興味深くて。
これは、国際協力NGOジョイセフが行ったインターネット調査で、
日本国内在住の15-64歳
(高校生~シニア手前・現役世代)
これまでに恋人・パートナーができたことがある人(未既婚不問)
男性2501人/女性2499人/男女どちらでもない338人
が対象となっています。
調査では、
「あなたが恋人やパートナーに求めること、または、求めてきたことのうち、特にあなたが重視するものを教えてください。(複数回答)」
「プロポーズはしたいですか・されたいですか。」
「あなたは、付き合っている相手に気に入られるために、本来の自分とは違うと思っても、相手に合わせてしまうことがありますか。」
などの恋愛に対する質問から、
「相手にセックスについて、自分から相談したことがある(頻度や性的嗜好(しこう)※や好みの要望など) 」
などの、セックスにまつわる質問まで様々な回答が見られるので、よかったら読んでほしい。
特にわたしが、「これ重要やな」って思ったことを書いていきます。
男性って、性のことや泌尿器のことについて相談できる人おれへんらしい(まじか)
以下、記事から引用します。
「女性が「セックス」について語るのはタブーである」と回答した人は
若者男性で17.9%、若者女性で12.9%、
大人男性で12.9%、大人女性で17.4%
にとどまり、セックスについて語るのはもはやタブーではないという意識が多いことが明らかになりました。
若者女性は、「女性が「セックス」について語るのをタブー」とするのはわずか1割程度とオープンな傾向に対し、大人女性(特に56-64歳)は、男性はOKだけど女性はタブー、という意識があることが分かりました。
質問は、「男性がセックスについて語るのはタブーである」と「女性がセックスについて語るのはタブーである」の2種類あって、ジェンダーギャップを見る趣旨のようでした。
正直、記事で結論づけられているほどは、そこまで大きな差ではないんちゃうかなと思いましたけど(5.1%)、まぁでもやはり、若い人よりも30歳以降の人のほうが、「女性がセックスについて語るのはあんまりよくない」と思っている人が多いかもしれない、てのはあるんかもしれません。
となると、人は、どこでセックスについて話し、問題をみつけ、改善するのでしょう。
もっと気になる質問と回答がこちら。
「婦人科(月経含む)・泌尿器科系の悩みに関して、相談する相手はいますか。(複数回答)」という質問に
半数以上の男性(若者50.7%、大人60.5%)が「相談する相手が誰もいない」と回答。
また、「医療従事者(医師・看護師など)」と答えたのは、若者男性6.4%、若者女性、14.1%、大人男性8.7%、大人女性22.1%。
世代に関係なく、男性は相談する相手がおらず、医療従事者に頼る人は1割未満の現状が浮かび上がりました。
これ、男性のつらさをよく表していると思いませんか。
「性について相談する人がいない」と回答したのは、
女性が19.9%(およそ298人)
男性が32.4%(およそ486人)
ということです。
ちなみにこれに回答しているのは男性が1501人、女性が1499人なので、これはジェンダーギャップの傾向として考えてもいいと思うんですよね。
男性は性について相談できる人がいない。
よく聞くのが、
居酒屋で話すこともあるけど、男同士だとついつい猥談で終わっちゃう
とか
女性の気持ちも聞いてみたいけど、女性にこの話題をするとセクハラだ!ってなるから、結局聞けない……
とかのご意見。
男性だってもっと、自分の今の状態(昔とは違う今の体やこころ)や、自分と相手のいろいろな違いについて、話してみたいと思うのに、
世間のイメージがそれを難しくしていたり、あと圧倒的に距離感を間違っている一部に男性によって、まじめなトーンのお話までセクハラとして警戒されてしまいがちになっていることが問題かと思います。
ハラスメントに関しては、無自覚に行っていることも多いと思うので、知識についてのアップデートがなされるといいなと切に願っている……。
男性が性の相談できないと、女性も困るねん
性について相談できない男性たちがいる。
ほんでその結果、どうなっているかというと、
- AVなどの偏った知識に頼り、目の前の女性の気持ちには無頓着になる
- 夫婦で性のことについて話せないまま、だんだん性的な行為がなくなる
- 妻以外の女性(風俗・セフレ含む)とセックスをするが、心まで満たされることはなくまぁまぁ空しい
- どうせ他の同じ年代の男性もそこまでセックスしてないやろうし、自分もこんなもんやろ……と色々あきらめる
- 自分より年上でもガッツリ性的なことをしている知人の話を聞いて、どんなケアをしているかは結構気になる
- ネットで調べて薬やサプリを試してみてはいるけど、なんかいまいち
みたいなことが起こっています。
お気づきかと思いますが、けっこうコミュニケーションが欠落していることによって悩みが深くなっていってます。
聞きたいんだけど、聞けない。
だから独りよがりになる。
一生懸命、ネットで知識を集める。
勉強家で素晴らしいんですが、それって活きた知識なの?目の前の女性に使って初めて生きるんじゃないの??っていつも思います。
一生懸命、薬やサプリで性機能を保とうとしていても、実際に妻を性的に満足させられているかどうか、っていう実感を尋ねられたら「わかんないですね」って苦笑する人が多いです。
性についての相談相手は、友達、パートナー、医療従事者、のどれかである可能性が高いのですが、まずは医療従事者に気持ちを素直にお話してもらい、そこから、実際のパートナーとの対話に結び付けていく、ということができたら、とってもいいんじゃないかなと思うんです。
男性が健康であることや、楽しく生きていることは、パートナー女性にとってもうれしいことです。
そして、男性が目の前の女性の気持ち(ネットで得た知識などではなく)や趣味嗜好を理解して、ふたりでつくりあげる中高年以降の性行為は、お互いに満足度を上げられるはず。
男性のひとりよがり、はもうおしまいにしたいです。もっともっと、男性の気持ちを聞く場所が増えたらいいと思うし、コミュニケーションを生みたい。
男性更年期、について鍼灸師が知っておくのはめちゃ大事
鍼灸院に来るのは、女性のほうが多いです。
それはたぶん、女性のほうが通院に時間をとりやすいのもあるし、女性のほうが自分の身体に向き合いやすい、てのもあるし、鍼が怖くないとか痛みに強いとか、そういうのもあるのかも。
男性は、よっぽど困ったときにしか、鍼灸院を利用しないことが多いです。そして、悩みが解決したら、もう日常のケアはほぼしない人もいます。
だけどもちろん、丁寧にお話すれば、
オオゴトにならんように、日常で「予防」しておくことが「養生」なんですよ。
てことをわかってくださって、定期的にケアをしたり、自分の身体や心に焦点をあててくれる男性もたくさんいます。
人生が長くなって、晩婚化がすすんで、男性は昔よりももっと、お金を稼ぐとか、育児をするとか、そういう「責任」を果たす時間が人生の後半にきたのかもしれません。
だけどやっぱり、20代、30代、40代、50代……もちろんそれ以降も、今の自分の体の状態にぴったり合ったケア方法というのは変わっていきます。
昔はできたことが、だんだんできなくなってくるのは当たり前。だからこそ、自分と上手につきあうことが必要なんですよね。
「俺は男だから〇〇しなきゃ」と肩ひじを張るのも素敵ですが、わたしはそこまで無理せんといてほしいし、弱音を吐いてほしいです。
更年期にはじわじわ突入するし、「あれ?なんか最近……」ていう身体の不調も微妙に増えてきます。
そういうときに、鍼灸院がとってもおすすめなんですよね。
11月13日、福岡で、鍼灸師さん・鍼灸学生さん向けにセミナーを行います。
鍼灸師は、病院とは違うので、検査をしたりお薬を出したりはしません。
だけど、病気になる前になるべく止めようや、とか、これ以上しんどくならんように修正していこ、とか、今ここがしんどいみたいやから、ここの機能を高めようとか、そういうことをじっくりと丁寧に、発見できる場所です。
性のことでよく相談されるのは、ED、中折れ、早漏、遅漏、性欲がなくなってきたなどですが、
おしっこが近い(頻尿)、尿漏れ、夜中にトイレで目覚めてしまう、尿のキレがわるいなどのお悩みも隠れています。
みんな恥ずかしいからか、あんまり言わないけど、こういうのはすべて鍼灸の対象です。
鍼灸師は、肩こりや腰痛への対処は得意だし、美容鍼もできるけど、密接に健康と結びついている性のことや、中高年以降、男女とわず弱ってくる下半身の悩みにおいても、ものすごく頼りになるのです。
セミナーの内容・申し込み方法
以下、セミナーの詳細を書いておきます。
ユニコの勉強会 in 福岡開催
更年期の性機能における
鍼灸師のアプローチ
日時と場所
2022年11月13日(日)10~13時
TOHO レンタルスペース天神
〒810-0001 福岡県福岡市中央区天神 2-3-10 天神パインクレスト202号室
セミナー内容
伊佐治 景悠 講義
男性更年期、 男性の性欲低下
長崎絵美 講義
性交痛と、恐怖感へのアプローチ
経営対談
性機能分野と鍼灸院経営について
実技
鼠径部への刺鍼
参加費 (税込)
・現地参加10,000円
sq-cloud 8,000円
・オンライン受講8,000円
sq-cloud 6,000円
※オンライン配信には実技は含まれません。実技を受講するには現地参加の必要があります。
実技動画として、過去のセミナーの実技動画を別途 3,000円で購入できます。
タイムスケジュール
10時00分 伊佐治 講義
10時45分 長崎 講義
11時25分 対談
(ここでアーカイブ配信終了)
12時00分 実技 (鼠径部への刺激)
参加特典
ケアクル(株)より
電子カルテサービス「リピクル」に新規契約された方は、初期費用半額、初月費用無料、伊佐治先生とわたしが臨床で使用している性機能の問診票項目プレゼント
TENGA ヘルスケア(株)より
男性用の活力サプリ3日分と、
女性用の潤滑剤サンプルプレゼント
日進医療器(株)より
ハリトヒト。vol.4のプレゼント
いずれも先着50名様までです。
申し込みフォーム
https://forms.gle/xPEZpBJiioyBNTvD8
お問い合わせ
〒541-0045 大阪市中央区道修町1-4-2
TEL 06-6223-1781
FAX 06-6223-1567
フリーダイヤル 0120-993-118
日進医療器株式会社 鍼灸柔整部
担当者 米勢(よねせ)
E-mail yonese@unico-net.jp
性のお悩みや泌尿器のお悩みにも対応できる鍼灸院が増えれば、男性にも女性にも明るい未来が待ってるはずです。
お申込み、お待ちしております😊
セミナー裏話なんかはこちらのLINEで話すかも↓
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