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【トゥレット症候群】長年つづいたチック症状に対して、3回の小児はり施術を行ったらめっちゃよかった話

えみすけ

こんにちは!
住吉区で小児はりをやっているRISA鍼灸院 院長えみすけです。

先日、こんな嬉しい口コミをいただきました!

小6息子のチック症状で利用させて貰いました。

先生方はとても親身に話を聞いてくださり、施術の腕も素晴らしいと思います。

数年チック症状が激しかったのですが、こちらで施術を受けてから日に日に症状が良くなってきていると感じてます。

これからも、通わせていただきたいと思っています。

チックには、小児はりがいいですよ~みたいなのは、今までもちょこちょこ発信していたことではあったのですが、

これも、チックの記事
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今回は、「トゥレット症候群」と診断がついているお子様のケースでした。

この症状は、まだまだ治療法が確立されていないということや、小児期だけではなく成人になっても症状が続くこともあるという特徴から、本人だけでなく、そのご家族も、深刻なお悩みを抱えることもあります。

それが、3回の施術でめっちゃ良くなったので、これはもうブログにさせてくださーーい!てお願いしたところ、ご快諾いただけた、という経緯です。

まだまだ一例ではありますが、トゥレット症候群の症状でお悩みの方に、「もしかしたら鍼灸も効果あるかも!」っていう希望が増えたらいいなと思って書いていきます。

ご協力いただけた患者様、本当にありがとうございます!

目次

トゥレット症候群の患者様が、鍼灸院に来院された理由

そもそも、トゥレット症候群って、チックと何が違うの?ってことなんですが……

”トゥレット症候群(TS)は、音声チックを伴う複数の運動チックが、一 年以上持続する精神神経疾患である。

1885年、フランスの神経科医ジル・ド・ラ・トゥレットにより報告され、稀な疾患と考えられた。

1960年代後半 Shapiroらは、出現するチックの種類(運動チック、音声チック)、経過期間(一年以上を慢性と定義)により分類し、

1)小児期にみられる一過性の チック症、
2)慢性運動チック症、
3)慢性音声チック症、
4)慢性運動および音声チック症、

に分類し、
4)をTSと定義した

注意欠陥多動性障害、強迫神経症など併発症をみることが少なくない。

その病態は大脳基底核のドパミン神経系活性低下に随伴する受容体の過活動が考えられている。

治療は、1961年に ハロペリドールの有効性が報告されたが、未だ確立されていない

早期診断、年齢に応じた環境要因の調整、本人の意識、理解が大切である。”

※公益財団法人 難病医学研究財団/難病情報センターのwebページより引用

引用元:

https://www.nanbyou.or.jp/entry/856#:~:text=%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4%EF%BC%88TS%EF%BC%89%E3%81%AF%E3%80%81,%E3%82%92%E6%85%A2%E6%80%A7%E3%81%A8%E5%AE%9A%E7%BE%A9%EF%BC%89%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8A

つまり、チックは、どちらかというと一過性(そのうち治ることもある)なのに対して、トゥレット症候群は1年以上も続いている、ってことなんですね。

主に幼児期から症状が出ていることもありますが、チックの症状って、日常的にはそんなに違和感がない動作だったりするので、親も気づきません。

「なんか鼻がスンスンゆうてるけど、風邪ひいてんのかいな」ぐらいのこともある。なので、気づかなくても保護者さんは自分を責めなくても大丈夫です。

このトゥレット症候群は、小学校高学年ぐらいになると、さらに症状が強く、目立ってきます。あと、女の子よりは男の子に多いです。

トゥレット症候群の発症率は10,000人に5~10人で、神経系疾患の難病に認定されています。

と、こんなトゥレット症候群。

あるとき、RISA鍼灸院に、お子様のお父様より予約のLINEが届きました。

実際に来院していただき、お話を聞いてみると

  • 来院の1週間後に、修学旅行がある
  • 昨年の宿泊行事では、チックの症状が出たために途中で帰宅する事態になったので、なんとか今年は行かせてあげたい
  • 1年以上つづいてるし、急には無理やと思うけど、できる限りのことをしてあげたい

ということでした。

小学校最後の宿泊行事。
しかも去年はそんな残念なことがあったのなら、ほんまに今年こそ楽しんでほしいですよね……!

正直、長くつづく症状が、1週間でどれだけ変わるのか、わたし自身も未知数でしたが、「やってみましょうー!」ということになったのでした。

第1診~第3診の、小児はり施術経過

まず初診では、症状の歴史や、過去におこなった治療のほかに、お子様の身体を詳しく診ていきます。

食欲:少な目。夜中におなかがすくこともある。学校の給食はがんばって食べてるけど、残すことも多い。幼少期からずっとそんなかんじ。

おつうじ:毎日はでない。たまに下痢。

すいみん:21時半におふとんに入るけど、22時半ぐらいに寝る。土日になると、さらにちょっと寝にくくて、夜中2~3時まで起きてることもある。もともと夜型。下校後、お昼寝をすることもある。朝、平日はアラームを使って起きるが、土日などはお昼まで寝ている。

どんなお子様でも必ず聞くのが、この3項目。

このお子様の場合は、

・食欲が少ない
・うんちが毎日でるわけではない
・ねつきがわるく、寝起きもスッとは起きれない

ってかんじの特徴がありました。

初診

もちろん、他にもいろいろな項目を聴取し、様々な理由も考慮した結果、わたしは初診から

えみすけ

「大人のように、鍼を刺してもいいですか」

と提案しました。

お子様は6年生だし、なんでわたしが鍼を刺したいかを説明したら、納得してくれました。

たぶんちょっと怖かったと思うけど、しっかり施術を受けられて、めちゃくちゃかしこかったです(´;ω;`)✨

施術は、短い鍼を頭に5本、首から下はすべて刺さないはりとお灸を使いました。

次回予約を、翌日の下校後に設定して、その日はおしまい。

第2診(初診から1日後)

昨夜、調子よかったです!

と、保護者さんが教えてくれました。

いつもは22時になっても起きてるのに、お母さんがお仕事から帰ってきたら(20時半ぐらい)、もう寝てた!とのこと。

夜中も一回も起きず。すごい~。

ご本人は、「しゃべりやすくなった」とのことで、もともと出ていたチック症状も、ましになっていました。

あと、小児はりは「気持ちよかった」そうです😊うれしい。これが一番だいじなんだよな。

第3診(初診から5日後)

週末をはさんで、いよいよ修学旅行前日。

相変わらず調子は良いようでした。

初診の際に、土日の過ごし方についてお伺いしていたのですが、それをもとに、ちょっとアドバイスをさせていただきまして。

そしたら、この週末は、ちょっといつもとは違うう過ごし方をしてくださったようで(ありがとうございます🥺✨)、お子様も楽しかったみたい!

もうすっかり、寝つきもよくなって、早く寝るようになったし、お昼寝もなくなりました。体力がついてきたんですね。保護者さんからは「生活リズムがめちゃくちゃととのってきた」というお喜びの声。

また、毎日おつうじがあるようになりました。

そしてそして、食欲。夜ごはんの量が増え、なんやったら寝る前にもけっこう食べてたと。お腹がすくようになると、食べ物からしっかりエネルギーを補給できるようになるので、症状が軽快しやすいのです。

学校でも、給食は半分近くまで食べられるようになっているとのことでした。天才!!

修学旅行を終えてからの様子

修学旅行当日、わたしもそわそわしていました。

1泊なので、2日後に保護者さんに「どうでしたか~」ってLINEをしてみたら、

おはようございます!
チックも全く出ずにしっかり楽しんで帰って来れました!

本当にありがとうございます!

って返信がきて、もうほんま、よかったあああああってなりました。めちゃうれしかったです。

そこからは、次のご来院まで1カ月近くの間隔があきましたが、症状が急激に悪化することもなく、まぁまぁの状態をキープし、給食も完食できる日がでてきた、ということをお伺いできました。

トゥレット症候群に悩んだら、鍼灸院も選択肢に入れてみてほしい

今回、お父様ともお母さまともお話させていただきましたが、その中で心に残ったお話がありました。

トゥレット症候群には、ピアサポートとして、同じような症状を持つお子様の保護者たちが集まるグループみたいなのがあって、そこで情報交換をしている、ということなのですが、

(調べてみたら、NPO法人もありました。)

やっぱり

どの情報が正しいかは、わかりにくい

ていうことがあるみたいです。そらそうですよね……。

鍼灸ももちろん、それにあたると思います。

だれかが「うちは鍼灸よかったですよ!」って言っても、それを聞いた人が行った鍼灸院で良くなるとは限らない。ここがほんとに難しいと思います。

ただ、鍼灸のよいところは、

先ほども書いた通り、お子様の

睡眠・食事・排泄という、ものすごく基本的なことがらのリズムが、ととのうところです。

これらの調子がわるいと、チックの症状はもちろんのこと、

・朝、起きにくい
・よくしんどくなる
・学校を休みたい気持ちになる
・イライラしやすい(しんどいからです)
・友達とのトラブルが増える(しんどいからです)
・親子ゲンカも増える(お互いに余裕なし)
・夜、なかなか眠れない
・皮膚がかゆい

などなど、ほかの困ったことも起こりやすくなってしまうんです。

チックやトゥレット症候群に限ったことではなくて、お子さんの身体とこころのために、たまーに小児はりを受けておくことは、本人にとっても、そのご家族にとっても、とても健康でしあわせなことなのです。

この生活リズムがととのってくると、お子さんは前よりも「元気そう」になります。

お子さんがニコニコしていたり、楽しそうに過ごしているのって、親としても、とっても嬉しいし安心ですよね。

逆に、いつも何かに怒っていたり、泣いてしまうことが多かったり、できないことがたくさんだと、つらそうです。心配です。

なにか困ったら、「ちょっと、はりに連れていってみよかなー」って思ってくれたら、鍼灸師として、とても嬉しいです。

また、「うちの子にもチックあるねんよなぁ・・・」って心配な方は、まずはご相談だけでもどうぞ。

学校をはじめとする集団生活が、たくさん楽しめますように。

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