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鍼灸師が思う、中高年がセックスを楽しむための3つのコツ

40代に入ると、だんだんとセックスをしなくなる夫婦が増えます。50代になると、さらにセックスしてる夫婦の割合は減ります。

理由は様々ですが、

妻が家族になって、もうそこまで性欲がわかない。セックスがなくても大切な人に変わりはないし、しなくても平気。

子どもが大きくなって、セックス中の声や音が気になるようになった。でも昼間にホテルに行くのは、なんか抵抗がある……

たまに中折れするようになってしまった。自信がもてないので、つい行為を避けてしまう。妻を喜ばせられないのじゃないかと思うと不安で、積極的に誘えない。

正直、痛い。前より濡れないし、途中でもういやになってしまう。昔よりも気持ちよさが減ったし、痛いのを我慢してまでしたくないかなーという気持ち。夫には申し訳ないけど。

みたいな意見はよく聞かれます。

この男女4人の意見はフィクションですが、実は、中高年のセックスを楽しむためにとても大事な要素がつまっているのです。

ずーっとセックス現役で、ふたりが仲良く楽しくいるために、お互いに知っておいてほしいことを書いていきたいと思います。

目次

中高年のセックスに大事なこと①(身体編)

まずは、当たり前なんですけど、

ふたりとも、確実に歳をとっていく

てことはわかっておいてほしいです。

どういうことかっていうと、昔にしていたセックスと同じことを、求めないでほしいんですね。自分にも、相手にもです。

男性なら、勃起力が弱ることや、途中で萎えてしまうことが増えるのは、めちゃくちゃ当たり前のことです。だれでもそうです。だから、必要以上に落ち込まないでほしいし、自分はもうだめだなんて思わないでほしいです。

女性なら、昔よりも濡れなくなるのは当たり前のことです。膣の分泌液が減るので痛みを感じやすくなり、それに伴って、性欲も減ってきます。そんな状態でしたくならないのは、当然のことなのです。

いずれも、身体の状態が先にあって、
次に、心にも影響しています。

相手への気持ちが冷めたわけじゃない。
でも、セックスはめんどくさい。
そこまでがんばってするのも、なんかなぁって。

だから、男女どちらも、「今の自分の状態」をまず、受けとめてほしいのです。

歳をとって、お互いの性機能は弱っている。
(これは、ある程度しゃーない)

じゃあ、そこからどうするか?

性機能は、セックスのときに使う機能でもありますが、健康や美容のためにも、ぜひ維持しておいてほしいものです。

自分を、いつまでもセックスができるコンディションに保つことは、健康や長寿にもつながる要素。なので、「こんな歳になってもセックスなんて……」なんて思わずに、ぜひふたりとも、貪欲に、性機能を維持する心がけをしてほしいのです。

中高年のセックスに大事なこと②(こころ編)

セックスする元気がない。
そういうお声をしぬほど聞きます。

誘われても、明日はやいしなぁ、とか
それより眠い。だるい。無理。ってなったりとか。

じゃあ元気なときにしようね、って待ってても
元気な日が永遠にこなかったりするし……😇

気づいたらセックスレスやんけ!!
ていうご夫婦は、少なくないでしょう。

これもね、セックスを断る側に考え方を変えてほしいんですが、

常に100%のセックスを求めないでほしい

んです。

どういうことかっていうと、

たとえば男性なら、相手を必ずイカせるまでがんばるとか、相手に満足してもらうためにいろいろな体位で、ある程度の時間をかけて前戯してとか、そういう固定観念のことです。

もちろん、それは、してもらえたら女性は嬉しいけど、毎回毎回必ずそれが当然、となると、ちょっとしんどい時もあります。

大事なのは気持ち良くなることだけじゃなくて、
心が通い合うことですよね。
あー自分って愛されてるな、と感じ、
あー自分はこの人が大好きなんだな、と感じることのはずですよね。

どうか自分の中のセックスのハードルを上げすぎないで。たまにはサクッとでいいし、それより、相手が誘ってきてくれた気持ちをむげにしないことのほうがきっと良い気がします。(むりやり応じろっていうわけじゃなくてね)

女性も、相手に合わせるセックスをやめてもいいと思っています。女性がセックスで自分本位になればなるほど、男性の興奮度は増し、お互いに満足度の高いものになるはず。

だから女性も、相手の満足をかなえることよりも、たまには自分がたのしいこと、やりたいこと、気持ちいいことに集中してください。相手が望むことに従わなくていいから、わがままに振る舞いましょう。

そうやって、自分の中の「こうあるべき」をくずしていけば、いろんなかたちのセックスを受け入れられるし、ヤることがそこまで億劫じゃなくなるかもです😊

中高年のセックスに大事なこと③(関係性編)

ここはいちばん大事。

どれだけ身体が健康でも、
どれだけセックスへのハードルを下げても、
相手への気持ち性欲がなければ、セックスはたのしめません。

気持ちよければ誰とでもいい、
気持ちよければいつでもする、
そういうのはもう20代ぐらいまででしょう。

中高年のセックスは、正直、もうそこまで高まっていない性欲だとしても、相手といっしょに楽しみたいから、相手のことが好きだから、相手と幸せな気持ちを感じたいから、するものだと思っています。

いわばセックスも、熟年の域に達しているんですよね。快楽や欲だけで、やってないんです。

性欲には、

相手に触れたいと思う気持ち、
相手に触れてほしいと思う気持ち、
ムラムラして興奮してくる気持ち、
気持ちいい刺激をもっと感じたいという気持ちなどが含まれます。

これらは、相手への気持ちがあって、
初めて相手に抱くもの。

相手に感謝していたり、
相手のことを尊敬していたり、
相手の容姿に魅力を感じていたり、
相手とずっと一緒にいたいと思うからこそ、

わたしたちはセックスをするのではないでしょうか。

逆に言えば、

相手に不満があったり、
すぐに相手を否定するような言葉が出たり、
相手のだらしなさや自堕落さに嫌気がさしたり、
相手がいないほうがらくだなぁと感じているような状態では、

セックスしたい気持ちがわいてくるはずありませんね。

わたしは、鍼灸師として、鍼灸施術をしていますが、鍼灸って「転ばぬ先の杖」なんです。

大きな病気や怪我をして、めちゃくちゃ困ってから、病院に行って薬を飲んだり手術をしたりするのは大変です。治るまでに、きっとものすごく時間もかかります。

だからこそ、そうならないように、予防できることはしておきたいし、なるべく健康ですごせるように、健康意識を高めるんです。

養生とは、平穏な状態がなるべく長く続くようにつとめること。

そしてその養生は、人間関係においてもまた、
同じなのです。

5年ぐらいセックスをしなくなってから、セックスレスを解消しようと意気込んでも、おそらく並大抵の努力では解決しないでしょう。

そこで夫婦ふたりがおなじほうを向いて、ふたりとも努力できればレス解消も実現できそうですが、もうどちらかの気持ちがセックスから完全に離れている場合は、けっこう厳しいと思います。

ずっとセックスしたかったけど、相手に拒否されていて、傷ついて傷ついてたどりつく先は、「セックスを望まなくなること」です。

そうしてしばらく経った頃に、相手の都合だけでセックスを迫られても、「わーい、したくなってくれたんだ!うれしい!」とはなりません。

「は?なんて自分勝手なの?いまさら、こっちはもうあなたとはしたくないんだけど」

って人が多いと思います。

セックスを拒否されることは、心を傷つけられることと同じ。自分が大事にされていないと感じることと似ています。

何年もそんな状態で相手を放置しておいて、
見ないふりをして過ごしてきたのであれば、

そりゃあ解決にも時間がかかるし、解決の難易度も上がっていて当然。

だから、なるべく、そうならないように、オオゴトにならないように、人間関係にだって養生が必要なんです。

少しの不満は、なるべく早くに話し合う。

毎日、相手に感謝を伝える。

お互いの好きなところを大事にする。

お互いにいつまでも好きでいてもらう努力をする。

優しさを忘れない。

大事なことはいくらでも出てきますが、
こういったことをふたりともが気をつけていられれば、ずっと仲良しでいられるはず。

まとめ:セックスレスの相談は、鍼灸院でもできる

いつまで経っても、満足度の高いセックスをするためには、身体の健康、こころのブレーキをはずすこと、そして相手と仲良しでいつづけること、この3つが大事です。

鍼灸院という場所は、1対1でゆっくりお話できて、実はお悩みを相談する場所としても、とっても適しているのです。

実際、RISA鍼灸院には、体や心のお悩み、そしてパートナーとの関係のことや、セックスのことでお悩みの方々も来院されます。

鍼灸で身体とこころをととのえながら、
相手との関係をみつめなおすきっかけにしてもらえたら、とってもうれしいです。

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