こんにちは!
住吉区で小児はりをやっているRISA鍼灸院 院長えみすけです。
最近、こんな勉強会に出ました。
妊産婦メンタルヘルス研修会。
妊娠中、そして産後、女性の身体と心は大きく揺れ動きます。
妊娠は決して喜ばしいことだけではないですよね。
予想外の妊娠、そしてパートナーとの関係の不安定さなどから、どうしても病んでしまうことがあります。
産後うつ、という病態がありますが、これらも、産後になってからケアするのではなくて、
妊娠中から産後うつのリスクがある人をみつけておいて、妊娠期間から注意深く複数の職種で連携して見ていってる、っていうお話がありました。
メンタルケアは、先手必勝なんですよ
というお言葉が、ものすごく心に残りました。
わかる。鍼灸も、そういう側面があるから。
今もう、すでに、重病になってしまっている人は、病院に行ってもらうしかありません。鍼灸はあくまでも予防のステージで貢献できるものであって、重篤になってしまっているものにはやはり薬や外科処置が必要です。
症状が出ているものを「緩和」させることで、元気さをキープさせる、ということもある程度は可能だと思うのですが、やはり養生も、先手必勝なんですよね。大きな問題が起こらないように生きましょうね、という過ごし方。
RISA鍼灸院は0歳のお子様も通える鍼灸院ですが、お子様のケアも、実は妊娠中から始まっていると思います。それは、母体の状態管理を大きく含んで。
きょうは、妊娠中の女性に鍼灸が超おすすめなんです!!てことを強く訴えていきたいと思います。
妊娠初期:つわり、メンタルの落ち込み
妊娠1w〜13wまでを妊娠初期と分類します。
妊娠に気づくのがだいたい5〜6wなので、だいたい自覚してから2ヶ月ちょっとの時期ですね。
この時期はまず、メインで苦しむことになるのがつわりですね。
つわりは、妊娠中期ぐらいまで、人によっては後期まで続く方もおられるので、もうほんと、健やかに生きるのがむずかしいってぐらい、つらくてしんどくてむかつく症状です。つわり大嫌い。
重症妊娠悪阻までになると、あまりにも壮絶なので、体重も何キロも落ちてしまいますし、赤ちゃんをあきらめる方も実際におられるぐらいの深刻さです。
- とにかくなんでも吐いてしまう
- においも味も無理になる
- 食べられるものがごくごくわずかで、それも日ごとに変わってしまう
- とにかく24時間気持ち悪いので笑えない
- なにもできない自分がいやになりすぎて泣いてばかりいる
もうこういうのに当てはまる方は、よかったら一度鍼灸を受けてみてほしい……!
もちろん病院でも、つわりを軽減するための点滴などがあるので、それはもう最大限使ってもらって!
そのうえで、もうちょい、
「あ、今自分ふつうかも……!」ていう感覚を取り戻すために、ぜひぜひご活用ください。
「粗大ごみだったわたしが人間にもどった日を思い出す、ポムの樹オムライス」
あとね、すごくいやなことを言いますが、
妊娠2ヶ月の4週間は、妊婦さんの自殺が格段に増える時期だそうです。
この時期はやはり、妊娠自体に自分でも戸惑うし、産むのか?どうするのか?っていうことを相手ともぐるぐる考える可能性がある時期なんですよね。
とはいえ、いやがおうにもつわりは始まるし、でもまだ妊娠初期だから流産の不安もあって周りにも報告しにくいし、見た目にもなんにも変化ないから満員電車でも席をゆずってもらえるわけでもないし、仕事で重大な役職を任される打診とかされたらもう……!!!
病む要素は、いっぱいあります。
でも、そんな不安定な時期なのに、この時期に胎児の成長はものすごく大事で、身体の重要な臓器がどんどんつくられるんですよね。えぐい。
母親は悩んでて苦しんでる時期に、胎児はめちゃくちゃ成長する。もうね、そんなん、鍼灸で助けたい!!!!!助けさせてくださいお願い。
ってことで、この時期はお仕事ももちろんあるだろうけど、有給使えたら早退したりして、自分の心と身体のケアを優先してください。病院じゃなかなか話しにくいことも、鍼灸院だと話しやすいよ。
妊娠中期:腰痛、耳の詰まり感、静脈瘤
妊娠16w〜27wを妊娠中期と分類するそうです。
つわりは徐々におさまってきて、ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ、体調がいいのがもどってきます。
ご飯をおいしく食べられたり、友達と笑い合えたり、やっと妊娠が幸せだと思える人もいるかも。胎動も感じるようになります。
この時期は、悩みがあるとすれば、腰痛や坐骨神経痛が出る人がいたり、寝る前に足がむずむずする、むずむず脚症候群っていうのが出たり、あと地味にむかつくのが耳の詰まり!!
耳管開放症、ていうやつで、妊婦さんはなりやすいんです。産んだらきれいにもどるんですが、なんかいっつも片耳だけプールの中みたいな、つまった感じがあって、気持ち悪い。
こういうのもけっこう鍼灸が効いたりします!👂
身体のどこかが痛いとか、足の血管が浮き出てきすぎて見た目がきもいとか、そういうのも対応できますよ〜!!
むずむず脚症候群も、寝られへんやないか〜!!!ってイライラしますが、鍼灸受けてると寝やすくなる、のは何名かの方から聴取済み。ぜひ受けてみて。
妊娠後期:夜間尿、便秘、逆子
妊娠28w以降は後期となります。
この時期になるとだいぶお腹も大きいので、もう、らくな体勢が少ないです。寝ててもしんどい、座っててもしんどい、歩くのもしんどい、もう……生きてるのもしんどい😇
毎日えらい、ほんまにえらい。そんな時期。
夜中もけっこう、足がつったり、トイレ行きたくなったりで目が覚めやすくなります。4時間ぐらいしか寝れない、とかもザラ。妊婦、過酷すぎんか??
あとはやっぱ、妊娠期間をとおして便秘になる人は多いですよね。貧血で鉄剤を飲んでたりするとさらに、下痢になるか便秘になるかの二択です。
やめてよね!!!(怒)
でもこれね〜まじで鍼灸受けてたら、便秘じゃなくなるから!!!!
3日に1回しかでーへんかった、て人も、
1日に3回でるようになった、てゆーてたから!!
あとはやっぱ、逆子ですね。
逆子って、赤ちゃんがなんか理由があってその位置におるってことなので、正直、外の世界の我々がどんなに望んでも、赤ちゃん様には勝てないんですけど……
とはいえ、鍼灸をしているとお腹への血流が増えて、お腹がやわらかくなります。張りやすいお腹もやわらかくなると、赤ちゃんが動きやすくなって胎動がさかんになるので、逆子がもどる可能性も上がります。
この時期に、妊婦さんが夜にぐっすり眠れていると、生まれてきた赤ちゃんもしっかり寝る、ような気がしてます。(あくまでもわたしの体感)
妊娠後期は、寝にくくはなるけど、だからこそ寝てほしい!!
妊婦さんに体力がないと、陣痛も弱くなってしまいます。ぐっすり寝るためにも、鍼灸おすすめ。
というわけで、なんやねん結局妊娠の全期間で鍼灸おすすめやんけ、という結論です。
だってそうなんですもの。
でもねほんとにね、妊婦さんの体調がいいと、もちろんなんだけど、妊婦さんの笑顔が増えるんですよ。
そんで、楽しいことを楽しい、と思えるの。
胎動を愛しいと思えるの。
出産が楽しみになるの。
こういうのって、妊婦さんがしんどかったり、余裕がないと、思えないんですよ。母性とかそんなん関係なくて、まずは自分が健やかに生きてなきゃ、だれか他人のことまで引き受けることはできないんです。
でも、世間っていろいろ言うじゃないですか。
母性がどーたらとか、母親失格だとか、女性ならなんちゃらかんちゃらとか。もうね、うるせぇ。
うるせぇんだけど、妊婦さんは、そういう世間の声にまた傷ついてしまうわけです(;ω;)
気にしない、っていうのがむずかしいコンディションだから自分を責めちゃいがち。
だからこそ、妊婦さんのいろいろなケアに、鍼灸も使ってもらえたらうれしいです。
いっしょに、超がんばってる「妊娠」という営みをねぎらって、不安をちょっとでも軽くして、産後への期待を高めて、順調な育児をスタートさせてほしいから。
そんなわけで、妊活中の方も、妊娠中の方も、そしてもちろん産後の方も親子で、いつでも通ってくださいね〜(*^^*)
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