セックスレスを回避するための2つの要素
セックスレスを解消するのは、とても難しい
今日は主に男性に向けて書いてます。
(でも女性にも読んでほしいから読んでな)
「うちはもうほとんどセックスしてないですね」
と語るご夫婦に、もうセックスは望んでいないですか?と尋ねると「うん、もういらんかなー」って答える場合と、「いやーやっぱり、できるもんならしたいですけどね」って答える場合があります。
したいけど、していない。
この状態の時、できることってなんなのか。
セックスレスは、根が深すぎて、はっきり言ってこんなふうに「原因は◯◯です!」とかって書けるものではないと思ってます。個別のケースによって違いすぎるし、その原因を解消するにはどうすれば?ってところが本題なので。
とはいえ、夫婦ふたりがレスにならないようにするために、ふたりとも持っておける意識、みたいなのはあると思っていて。
レスのつらいところって、悩んでるのは自分だけなん?ってことだと思うんですね。
相手は別にしなくてもよさそう、でも自分はしたい。誘うけど、断られるか、やんわり避けられる。話し合っても、「いまはむり」って言われる。
じゃあ自分はセックスをあきらめるしかないの?
大好きなあなたとセックスしたい、この気持ちはどこにいけばいいの?
ここがつらいんですよね。
相手が、自分と向き合ってくれてないように感じるのが悲しいんです。
レスの解決なんて、したいほうが我慢して完全ゼロにするしかないと思っていて。
したくない側が我慢してセックスしても、なんの解決にもなっていないですからね。いやいやされても、なーーんも嬉しない。だれも幸せになってないし、余計にみじめになる。
したくないほうが、もう一度したくなる、のは相当厳しいと思っています。
したくなるための方法や行動はあると思うけど、そもそも「拒否してる側」がレス解消に対してそこまで前向きになってくれるかどうかが難しいんですね。
ただ、もし過去にこういったことがあったなら、あるいは今後ここを回避できるなら、ちょっと関係に変化はあるかも、という要素は何個かあります。
もし、妻にセックスを拒否されている男性で、過去こういったことに当てはまるようであれば、このあたりをふたりで話し合ってみるのもよいのかもです。
セックスレスを回避する要素①:妊娠中の接し方
男女ともに知っておいてほしいんですけど、妊娠中の過ごし方で産後のセックスレスを回避できるかもしれません。
まずおさえておきたいのは、「妊娠中、出産後に、女性に訪れる変化」です。
今はどんなにラブラブで、一生愛してる!と思っていても、とにかく女性は変化の連続。身体も心も、自分でコントロールできないほどの変化が目まぐるしく起こっています。
男性は、女性ほど、身体の変化がないので、ついていくのは大変だと思いますが、ポイントは
ふたりでどんどん変わっていくこと
が大事なんだろうなと思っています。女性だけ変わっていくのに男性は独身の時のまま、ってのが一番あかん。これはもめます。
いつでも変化に適応できるよう、まずは知識をつけておきましょう。
女性が妊娠すると、生物学的に、「いま、お腹の中にいる赤ちゃんをなんとしてでも守り抜き、生かすこと」を優先するようになります。
そのため、しばらくは「ずっと生理前」みたいな状態になります。新しくオスをさがそう!ってよりかは、守る、保守的になる、なんとなくいろんなことをセーブする、ってかんじです。
妊娠中は、性欲が下がる人もいれば下がらない人もいるので、レスになったとしてもそれは「赤ちゃんになにかあったらどうしよう?」という不安や怖さからきていることもあるし、そもそもつわりや体調がしんどくて、そんな気になれない、という方もおられます。
大事なのは、妊娠中も、挿入や愛撫といった行為にこだわらず、毎日、愛と感謝と慈しみを表現しあうことだと思っています。
「だいじょうぶ?しんどくない?」
「足マッサージしよか」
「ご飯つくっといたで」
「寝てていいよ、掃除しとくから」
とか夫に言われた日には、
うっうっ申し訳ないよう、ごめん〜!!!
て思いつつ、
ほんま自分はこの人のおかげで生きてるんや……すき……!!!
ってなるので、もう一生大事にしよう、て思えると思います。(あくまでも妊娠中はw)
妊娠中の接し方って、産後のセックスレスを決める大事な要素なんですよね。
男性も無理しすぎるのは心配ですが、毎日毎日気にかけてあげるというのは必ずやってほしいです。大事にしてもらえるのは、うれしいから。
セックスレスを回避する要素②:産後の母体回復を最優先はしつつも……
ものすごく多いのが、出産後のセックスレス。
産後、女性の体力がなかなか回復しないとか、女性というより母親になっちゃって、とか、子どもといっしょに寝るからタイミングがなさすぎて……とか言うてる間にいやもう2年ぐらい経っとるやないかい!っていうあれです。
猛者になると、10年なにもない、って方もおられます。もうここまでいくと、なんとかして自分の性欲がなくなればいいのに、と呪うレベルです。
男性が産後女性の体調を気遣うのが令和の当たり前ではあるんですが、気ぃ遣いすぎて全然セックス誘えないぴえん、みたいな話はしぬほど聞くので、ちょっとここについても考えたいんですよね。
まず、産後は女性ホルモンの急激な変化がまたもや起こります。
さっきは妊娠中にものすごくいろいろ変化するよって書いたけど、産後は産後で、今まで9ヶ月間お腹にあったものがいなくなって、大量に血も失ってるので、全身大怪我しつつ認知症みたいになって更年期もやってきた、みたいなまじでズタボロの状態になります。
なので、産後に大事なのはとにかく睡眠。
寝ないと体は回復しないので、夫婦で交代して、なんとかお互いしっかり寝る。そして夜中の赤ちゃんの世話を極力減らせるように、できれば小児はりも活用してほしい。
で、ある程度まとまって眠れるようになってきたら、やはり日常から、女性が男性を性的に見れるような環境づくりは大事やと思ってます。
具体的には、
- 日頃から感謝だけではなく、愛を伝える
- なるべくお互いの身体に触れるルーティンをつくる
- 自分は男であり、相手は女である、という意識を際立たせる
かなって。
どういうことか、一個一個説明します。
まず一つ目。日頃から感謝を伝えるのは簡単なんですよね。「ありがとう」は結構みんな言うてる。でも「すきやで」とか「かわいい」とか「愛してるで」とかって、まぁまぁ言うてない人多いみたいです。
そんなん恥ずかしいわ!って思う人がいると思うんですが、自分の素直な気持ちを言うのになんも恥ずかしいことないんですよね。
ていうか、思わずついつい言ってしまうぐらいのかんじで愛し抜いていただきたい。だって相手は自分の子どもを産んでくれた女神ですよ。
「ありがとう」って言われても「おう。」ってなるけど、「かわいいな」って好きな人から言われたら「えへ」ってなりますもん。これを、毎日毎日必ず、かわいいって思ったときに言うようにしたら、相手はずっとかわいい女性でいられますよ。
ちなみに産後、妻をかわいいと思えなくなったみたいな人がいたら話聞きますので一刻も早くうちの予約とってください。相談のる。
次。なるべくお互いの身体に触れるルーティンをつくる。これめちゃ大事。
セックスレスの夫婦、および、性的なコミュニケーションがまったくない夫婦に、「身体がふれあうことありますか?」て聞くと、みなさんそれすらほぼないんですよ。
恋人時代は手をつないで歩いたりしてたはずなのに、親になった瞬間からスキンシップがなくなるのは、やっぱりちょっと寂しいです。
こういうのは、期間があけばあくほど「え、俺、どうやって誘ってたっけ……」とか「キスの間合いむずかしすぎワロタ」ってなるので、とにかく毎日、ちゃんとくっついてください。かるく抱き締めたり、頭を撫でたり、手をつないだり、身体を褒めてみてください。
自然な流れでしか、セックスは始まりません。それ以外やともう、YES /NO枕買うか、部活みたいに明るく「今日夜セックスせーへん?!」って誘うぐらいしかないですから。(それでいけるなら是非そうしてください)
最後。自分は男であり、相手は女である、という意識を際立たせるっていうの、これも大事やと思ってます。
まず自分は男やってことを、ちゃんと相手に意識させる。男として頼られる、男として必要とされる、ここを目指したい。たまには、ほんとにたまーにですけど、他の女性からも男として見られてる、という素振りを見せるのもいいです。やりすぎたらもめるし不快なんで、ほんまにたまにね。少しのスパイスとしてなら、嫉妬も有効です。ほんのちょっとだけね。
服装も、髪型も、においも、体型も、「結婚してるから」「父親になったから」とかって手を抜かない。いつまでも自分で自分をみて「俺かっこええな」って思える自分でいましょう。独身で、彼女を大好きだった時、振り向いてほしかった時、けっこう努力してたでしょうきっと。しらんけども。
その時のかんじをずっと忘れないで。あなたは男です。しかも妻にとって世界でいちばんかっこいい、唯一、惚れ抜けるはずの人です。
体型がたるんできてるなら筋トレする。
においが気になるなら、頭皮・口の中のケアを念入りにする。
自分の年齢に似合うおしゃれをする。
髪型やスキンケアをする。
ギラギラする必要はまったくないですけど、いつまでも素敵な人、ってだけでやっぱり相手もうれしいです。
そして、相手を女性として扱う。これは、母親として感謝しつつも、ちゃんと欲情したり、身体のラインを愛したり、彼女のかわいい一面を自分だけが知ってるねんぞー!という優越感にひたったり、まわりにのろけたり、とにかく「妻すき!」ってのを全面に出すことです。
あと、マスターベーションを妻でイメージして、する。このあたりは、アルコ&ピースの平子さんで勉強してください。
毎日毎日、めちゃ好きな人が家にいてくれるってだけで奇跡です。母親になってからは、さらに宝物が増えているわけなので、我が子を愛しそうにお世話する姿も美しさ100億倍ですよね。まちがってもオバハン扱いせんといてくださいね。
今回は男性向けに書いたけど
もちろん、女性向けに書くと、ちょっと意見は変わります。
わたしは、女性をかわいくするのがすきで、
男性にはもっと素直に、弱く、なってほしいなと思っています。
かっこいい、って男女ともにすごく素敵な要素だけど、かっこよさは常に目指すものではないんですきっと。人の魅力の根源はかわいさなんですよ。
だから、かわいいな〜をエネルギーにしてがんばっていきたいし、がんばってたらかっこよくもなれます。
女性は、そのままの姿でもかわいいけど、好きな人に愛されている姿がもっともっとかわいいんです。自分で自分をかわいいなーって思っておしゃれしたりケアしたりしてるのもかわいいです。
男性は、年代にもよるけど、女性ほどはまだ「かわいい」を追求している人は少ないから、「かっこよくなりたい」「強くあらねば」と思っている人ほど、まずは弱くなって、さらけだして、相手との関係性をさらに豊かなものにしてほしいです。
セックスの悩みが人に言いづらいのも、弱みをみせるのがカッコ悪いとか、はずかしいとかいう思いがあるんですよね。
ありのままの自分の気持ちをそのまま表現することに、なんにも恥ずかしく思う必要はありません。
もしセックスレスで悩んでいる人がいたら、男性でも女性でも、よかったら一度相談してみてください。うちに通ったらレス解消したよ!って人も、数名はいるんで!(少ないな)
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